2024年度　琉球大学公開授業（前学期）

2. 人間観と教育　　共通教育科目

■講義内容／

　カブトムシやザリガニを育てるとすれば、まずはカブトムシやザリガニがどんな生き物かを知らなければなりません。しっかりした「カブトムシ観」「ザリガニ観」をもち、それに基づいた育て方（教育）をしなければなりません。人間は、カブトムシやザリガニよりもはるかに繊細な生き物ですから、「適当にやっておく」などということは許されません。人間観に基づいた教育をしなければならないのは当然のことでしょう。

　では現代日本の教育に、人間観は存在するのでしょうか？ 存在するとすれば、その人間観はどのようなものなのでしょうか？ 暗記させられるばかりで、興味がもてないどころか、そもそも何に役立つのかもさっぱりわからないような知識をひたすら詰め込まれる授業。何のためにやっているのかもわからず、毎日ただ機械的に出され続ける宿題。そんなものであっても、ただ黙々とこなすような人間を想定しているのだとすれば、その人間観は明らかに間違っています。（誰だってわかりますよね。）相手が「人間」であることを考えれば、授業は面白くなければ（興味をもてるものでなければ）ならないはずです。宿題すらも面白いもの（少なくとも生徒が納得できるもの）でなければならないはずです。

　「それは理想だけど‥‥そんな教育があるわけない」と皆さんは思うでしょう。確かに、誰にとっても毎日が面白くてたまらない教育というのは夢なのかもしれません。しかし現代日本の教育と比べれば、はるかにそれに近い教育はあるのです。そして実際にそんな教育が行われているのです。

　この授業では、ルドルフ・シュタイナーによって提唱されたシュタイナー教育（ヴァルドルフ教育）を紹介します。シュタイナー教育を実践するシュタイナー学校は世界で1000校を超え、世界中で高い評価を得ています。

■担当教員／寺石　悦章（人文社会学部　教授）

■初回授業日／4月15日（月）

 
■場所／共通教育棟2号館305教室

 
■曜日・時限／月曜日・3時限目（12：50～14：20）

 
■受講料（単価料金）／4,800円

■定員／5名

■受講者への連絡方法／休講時や課題等の連絡はEメールにて行います。

■備考／

【前学期 申込み期間】2024年３月２０日(水)～４月4日(木)

◆お申し込みについて

■初めての方は「会員登録」からお願いします。
■お申し込みを行った後、本学より受付完了のメールが届きます。
■受付完了のメールが届かない場合は担当窓口までお問い合せください。
■複数科目受講する場合は、お得な定額料金がご利用になれます。
　詳しくは「受講手続き」をご確認ください。
■定員に達し次第締め切ります。
■希望する科目の追加やキャンセル、ご住所や連絡先などに変更が生じた場合は担当窓口までご連絡ください。

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【公開講座・公開授業  担当窓口】

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